小泉杯の振り返り(対有馬戦)2012年05月09日 21:42

今年の川崎市内のチームは投手レベルの高いチームが多い中で、昨年10月にやっとメンバーが揃ってから7か月程度のウイングスが決勝まで進めたのは、日頃の練習の成果が発揮されたとともに幸運にも恵まれた結果だと思います。

決勝戦の対戦相手の有馬ドリームズさんは、ここ2年川崎では負けなしのチームで、投手は5年生の時からエースとして投げているのでスピード・コントロールを見ると総合的には川崎No.1の投手です。投球練習を見ていた時は、さほど感じなかったスピードも試合となるとスイッチが入って、素晴らしい投球でウイングスの現状の力では打つのは難しいと感じてしまいした。

試合展開は、1回の表の守りではウイングスのエースが意識し過ぎなのか1・2番打者を四球で歩かせ、3番打者のセカンドフライをエラーで出塁させ0アウト、満塁となった時は、大量失点を覚悟したましたが押し出しの1点があったにもかかわらず2失点で乗り切ったのは、ピンチにも冷静に内野ゴロを処理できた結果だと思います。

2回の表の守りでは2本のHRで2点を失いましたが、1本目のHRは何でもないレフトフライをレフトが捕球できずに後逸しホームランとしてしまったもので、今後の大きな課題が見えたシーンでした。

3回以降は毎回ランナーを出しましたが、アウトは全て内野へのゴロまたはフライでノーミスで処理できたのは素晴らしい集中力だったと思います。特に1塁にランナーを出してもショート、セカンドがゴロを冷静に処理し、セカンドでアウトを取りランナーを進塁させなかった場面が数回ありましたが、日頃の練習の成果を本番で発揮してくれたことは、今後、更なる飛躍が期待できそうです。

一方、バッティングの方は、有馬の投手は簡単に打つことはできませんが、4番打者、3番打者が2回、4回とヒットで出塁しましたが後が続きませんでした。後がない最終回は先頭打者の5年生の7番打者が初球からフルスイングでファールを連発し、最後はセンター前ヒットを放ってくれました。その後8・9番打者は結果としては、三振でしたがフルスイングでバットに当てることができました。2アウトから5年生の1番打者がレフト線へヒットを放ち、これから反撃というムードになったところで、ひょう混じりの豪雨が襲来しグランドコンディション不良でコールドゲームとなってしまいました。

自然には勝てないので仕方ありませんが、試合をする毎に成長の跡が見える選手達には、3打席目となる2番以降もバッターボックスに立っていたら何かがあったかもしれないと思わせてくれるこの日の内容でした。
今年のチームは経験年数が短い選手ばかりですが、その分、成長スピードはとても速く感じられます。県大会の組合せは、厳しい山に入ってしまいましたが、どこまでできるか楽しみでもあります。川崎市夏季大会が7月に開催されますので、7月までには投手のコントロールアップによる四球削減と守備力をアップによるエラー削減を目標に練習に取り組んでいきたいと思います。